簡単解説!DNSサーバの役割と構築とは
サーバ構築

簡単解説!DNSサーバの役割と構築とは

インターネットやメールの送受信のために不可欠なのがDNSサーバの構築です。
DNSサーバとは、IPアドレスとドメインを紐づけして、変換する役割を果たすコンピュータのことです。具体的には、インターネット接続する際にWebサーバのIPアドレスを特定したり、メールを受信する際に個別のPCを特定したりする際に使用されます。

今回の記事では、DNSサーバの構築について解説します。

▶目次

1、DNSサーバとは

簡単解説!DNSサーバの役割と構築とは

DNSサーバの概要について解説します。DNSサーバが安全にインターネット利用をするために不可欠といわれる理由はなぜなのか、どのような仕組みで働いているのか、紹介いたします。

DNSサーバの概要

DNSサーバはDomain Name Systemの略称です。

その名前の通り、ドメイン名を特定する働きをするサーバのことを指します。ネットワーク上では、人が使用する言葉で書かれた住所(ドメイン)と、PCが使用している住所(IPアドレス)があります。webページのurlやメールアドレスの@マーク以前の部分をPCが読み取って特定し、両者をPC内で変換(翻訳)するのがDNSサーバです。

DNSサーバの働きによって、コンピュータは個別のwebページやメールアドレスを特定するためにIPアドレスで判断していますが、ユーザーがインターネットやメールをする際にIPアドレスを指示しなくてもアクセスすることが可能になります。

DNSサーバの仕組み

DNSサーバの働きはシンプルですが、実はPCの内部では少し複雑な働きをしています。
例えば、(aaa.com)というホームページにアクセスする際の手順をイメージすると、以下のようになっています。

  1. キャッシュDNSサーバから、ルートDNSサーバに(aaa.com)のIPアドレスを教えてほしいとリクエストします
  2. comDNSサーバ(権威DNSサーバ、DNSコンテンツサーバ)、に(aaa.com)のIPアドレスを教えてほしいとリクエストします
  3. DNSサーバでIPアドレスの情報を取得し、ドメイン名と紐づけをする
  4. リクエストしたwebページが閲覧できる

DNSサーバがこのように複雑な働きをするのは、世界中の膨大なDNSサーバのすべてを1台のPCではすべて記録、把握しきれないためです。しかし、DNSサービスが把握していないIPアドレスについても、どこに問い合わせをすればよいかを指示することで、最終的にIPアドレスにたどり着ける仕組みになっています。

キャッシュDNSサーバとルートDNSサーバ

キャッシュDNSサーバとは、自社のPCがアクセスしたドメイン名に対するIPアドレス名を一時的に保存する機能を持っています。キャッシュDNSサーバの働きによって、DNSサーバ全体のスピードアップと、ルートDNSサーバの負担の軽減につながります。

ルートDNSサーバは、キャッシュDNSサーバが最初に問い合わせを行う最上位のDNSサーバです。世界に13台しかありません。DNSは複数のサーバでツリー上に管理されており、ルートDNSサーバは、その次の上位サーバである権威DNSサーバへの振り分けを行います。

2、DNSサーバの構築

簡単解説!DNSサーバの役割と構築とは
DNSサーバの構築について解説します。

DNSサーバの構築

DNSサーバを構築するには、コントロールパネルにサーバ名を入力しDNSレコードを入力します。レンタルサーバを契約している場合は、レンタルサーバ業者がしているDSNサーバ名を入力します。

DNSレコードとは、ドメイン情報の記述の仕方のことをいいます。さまざまな種類があり、用途やサーバのサービスによって、必要なレコードを記述します。

DNSレコードは対応表がありますので、ルールに従って行えば一般の方でも対応できるようになっています。とはいえ、普段なじみのない方にとっては設定の意味が把握しづらく、困難に思われることが多いでしょう。

内部DNSサーバと外部DNSサーバ

DNSサーバには、内部と外部の二種類があります。

内部は、イントラネットやメールアドレスを管理する際に、社内で個々のPCを特定するために使用します。一方、社外に関しては、インターネットアクセスをする際に、設定したIPアドレスで外部に接続するために使用します。

3、まとめ

この記事は、DNSサーバの構築(ドメインとIPアドレスの紐づけ、変換を行う役割を果たすコンピュータ)について解説しました。

DNSサーバは、インターネットを使用したり、メールの送受信を行ったりする際に不可欠なコンピュータです。世界中には、膨大な数のIPアドレスがあるので、一台ではなく複数のDNSサーバでツリー状に分散してIPアドレスの情報を管理しています。ウェブページにアクセスする際には、最上位のDNSサーバから順に、権威サーバ、コンテンツサーバへと問い合わせを行います。

キャッシュサーバでは、高速化とルートDNSサーバの負担の軽減のため、一定期間、過去にアクセスしたドメインのIPアドレス情報が記録されています。DNSサーバを構築するには、コントロールパネルにサーバ名を入力しDNSレコードを入力します。

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