サーバを構築する際に、どのような手順で進めればよいかご存知でしょうか?
サーバにはさまざまな種類があり、一つひとつのサーバの設定方法や役割の認識についても、初心者や普段なじみのない方にとっては複雑で難しいものです。多くの方にとって、手順について見当もつかないのではないでしょうか?業者に任せると入っても、最低限の知識をもっていないと、コスト面や運用面で失敗してしまうリスクがあります。
今回の記事では、サーバ構築の手順について簡単に解説しますので、参考にしていただければ幸いです。
▶目次
1、自社の状況を把握する
サーバを構築する際には、最初に自社の必要とする機能、自社の状況、自社の予算などを把握する必要があります。
自社のニーズの確認
一口にサーバといっても、Webサーバやメールサーバ、VPNサーバなどさまざまなサーバがあります。
サーバを新規で設置する際には、自社にどのようなサーバが必要かを洗い出す必要があります。また、それぞれのサーバについても、容量や速度などのスペックが異なるものがありますので、まずは、自社のビジネスを円滑に行うためにはどのサーバを導入すべきかを考えなければなりません。
ニーズに関して何を考えればよいかわからないといったケースでは、使用するPCの台数、インターネット・メールの使用の有無、データ共有の必要性の有無とその容量について考えてみましょう。
自社のニーズによって、どのようなサーバを導入するか、また、レンタルサーバで対応するのか自社設置型のサーバで対応するのかなどサーバの構築が変わってきます。
予算の確認
次に、サーバ構築に充てられる予算について考えてみましょう。逆に言えば、費用をかければかけるほど、サーバに様々な機能を持たせたり、スペックの高いPCw導入したりすることができます。
ただし、必要以上にスペックの高いサーバを導入しても、導入費用・ランニング費用ともに高額になってしまうケースがありまし、予算が不足する場合にはビジネス機能を満たさなかったりセキュリティ上の危機に陥ったりする場合がありますので、流動的に考える必要があります。
導入場所の確認
社内にサーバPCを設置する場合には、設置個所についてあらかじめ確認しておく必要があります。
サーバPCは不特定多数のスタッフの出入りがない独立した部屋がセキュリティ上望ましいでしょう。また、サーバPCを24時間正常に作動させるために、空調の環境や必要な電力の確保が必須となります。特に夏場は猛暑になりますので、空調設備が整っていない部屋ではサーバがダウンしてしまう可能性があります。
2、サーバの構築
サーバの構築について解説します。
業者に依頼するか自前で行うか
サーバの構築に関して、業者に依頼するか、自前で行うかについての判断を行います。
新規でサーバ構築をする際には、IT技術に関してよほど専門性の高いスタッフを有している場合を除いて、業者に依頼するのが間違いないことです。
機器の購入とライセンスの導入
導入するサーバが確定したら、必要な機器(サーバーPCやルータ、UPSなど)やライセンスを購入します。
設定業者に依頼する場合には、機種の選定や購入作業についても代理店に任せられます。半面、コスト面や機能面が正しく選ばれているかのチェックと判断が必要になりますので、複数業者に見積もり依頼をし、比較しながら検討すると良いでしょう。
自社で行う場合には、機器の間違いやスペック不足などによるトラブルが発生しないよう、十分に注意をしましょう。
環境設計、ハードウェア設置、ソフトのインストール
既存の環境を考慮した環境設定、設計に基づいたハードウェアの設置、必要なソフト、アプリケーションのインストールを行います。
専門的な環境設定を行うには、専門の経験や知識を有したSEのアサインが必要になります。また、ハードウェアの設置やソフトのインストールに関しても、専門性の高い作業や高いレベルでのテストが求められます。
保守・メンテナンス
専門業者に設置を依頼する場合、保守・メンテナンス契約を併せて契約することが望ましいでしょう。もし、サーバを自社で構築した場合は、24時間体制・ワンストップで対応を行っている業者と契約しましょう。
サーバのダウンは、影響が非常に甚大なので、保守・メンテナンスは緊急性・確実性が求められます。
3、まとめ
この記事は、オフィスにサーバ(Webサーバ、メールサーバ、VPNサーバなど)を構築する際の手順を簡単解説しています。
サーバ構築は、ただPCやソフトウェアを購入してネットワークに接続すればよいというものではありません。自社とってどのような機能が必要かを把握し、必要に応じたサーバを導入する必要があります。コストや自社の状況を踏まえ、機器やライセンスを購入し、正しく設定作業・テストを行いましょう。
サーバを24時間安全に使用するためには、サーバの設置場所の検討や、保守・メンテナンス契約の選定も非常に重要です。