ビジネスにおいてもプライベートにおいても、最も多く利用するサーバがwebサーバではないでしょうか?インターネットでwebページを閲覧できるのは、webサーバの働きのおかげです。
企業でホームページを作成した際に、顧客や取引先に閲覧してもらうためには、自社のwebサーバを構築しなければなりません。今回の記事では、webサーバの構築について徹底解説いたします。
▶目次
1、webサーバとは
webサーバとは、自社のホームページを公開するために不可欠なシステムです。webサーバの概要について簡単に解説します。
webサーバの働きとは
webサーバがどのような働きをするかについて解説します。
具体的に列挙すると以下の通りとなります。
- サイト閲覧者のリクエストに応じて、webサーバの情報を開示する(webページを表示する)
- CMSで作成されたwebページの場合は、データベースサーバとの間に入って、必要な動作を行う
- 必要な際には、webサーバ内のデータを保護して、利用者のアクセスを制限する
httpプロトコル
インターネット上で、クライアントとユーザーが相互にやり取りを行うための仕組みのことをhttpプロトコルといいます。
ユーザーの立場で考えた場合、webページを閲覧していて、ページ上のボタンをクリックすればページが移動しますが、PCとwebサーバとの間で、そのリクエストとレスポンスを表す通信が行われているのです。
通常、特に意識する必要はありませんが、httpプロトコルに悪意のあるソフトが埋め込まれた場合、ユーザーがwebサイトを閲覧した際に、正常ではない動作を起こしてしまいます。ですので、webページを公開する際にも、適切なセキュリティ対策が必要になります。
2、webサーバを構築するには
webサーバを構築するには、固定IPアドレスの設定とサーバソフトの設定が必要要件です。
webサーバを構築するための要件について解説いたします。
固定IPアドレスとは
webページを開示するには、常に決まったグローバルIPアドレスを設定する必要があります。グローバルIPアドレスとは、インターネット上の住所を指しています。
ただ、インターネットを閲覧したり、メールを送受信したりするだけなら、グローバルIPアドレスを固定にしておく必要はありませんが、外部からのアクセスを可能とするには、常に決まった住所を設定しておく必要があるからです。
サーバソフトの設定
サーバソフトを設定するには、ソフトウェアを使用します。
最も多く利用されているのはApache(アパッチ)という無料で公開されているオープンソースです。アパッチは、世界中で利用されており、シェアの約半数を誇っています。設定が比較的容易なこと、20年の実績があり技術情報が膨大にあること、セキュリティ面で安全性が高いことなどの特徴があります。
近年は、NginxやIISといったソフトウェアもシェアを伸ばしています。
Apache(アパッチ)の特徴
Apatchの技術的な特徴は以下の通りです。
- 安定している
- 機能の拡張性が高い
- 多彩な環境に対応
Apachは安定性に定評があります。ソフトが不安定な場合、webページが重くなってしまったり、ダウンしてしまったりするケースがありますので、非常に重要なポイントです。
Apacheは標準型のものでも、多くの機能が搭載されています。さらに、ナンバーワンシェアということで、Apacheに対応した機能拡張ソフトが数多くリリースされています。
Apacheは、Linux、Win、MacOSなどほとんどの環境で作動します。OSによって作動環境などを考えなくても良い、というメリットがあります。
3、まとめ
この記事は、ウェブサーバの概要と構築(特にweb開発ソフトウェア:Apache)について初心者の方向けに解説しています。
webサーバは普段は意識しない方が多いかと思いますが、webページの閲覧のために不可欠であり、最も身近なサーバと言えるでしょう。その働きは、単にwebサイトを表示させるだけではなく、ルールに沿って情報の開示を制限したり、サイトに動きを出したり、といった働きもあります。
サーバの構築には、固定グローバルIPの設定とサーバソフトの設定が必要です。代表的なソフトウェアとして、Apacheを紹介しています。